福祉避難所の役割についての理解や、実際に被災された地域の対応など、これまでの災害時における社会福祉法人の動きを学び、南あわじ市内での福祉支援体制の整備に向けて検討を重ねています。また、ネットワークを構築することで、地震などの大規模災害が発生した場合に、各法人・施設が連携、協力することで、被災施設の利用者や被災地域の在宅要援護者の生活支援を行っていくことを目的として活動しています。

各法人で対応している相談の事例共有などを重ねることで、生活上でどのようなことに困っているのかなどの地域ニーズを把握し、生活困窮をはじめとした相談者支援の出口づくりを行えるネットワークの構築を行っています。特に、生活困窮者に対する物品支給など、一時的な生活支援を迅速に行なっていけるような仕組みづくりを検討しています。
また、イベント等で社会福祉法人が「気軽に相談できる場所」であることを住民の方に知っていただくことで、法人の周知・PRを図ります。

各施設の利点（給食設備、保育、相談機能など）を活かし、施設と子どもがつながりあえるしくみづくりをすすめています。具体的には施設などを会場とし、近隣の子どもを招待する「ほっとねっと食堂」を順に実施しています。子どもたちの居場所づくりにあわせて、高齢者や障がい者、乳幼児などと関わる機会を作ることで、相手を思いやることを考える「福祉学習」の機会も目的にしています。運営には法人職員だけではなく、地域のボランティアなどにも関わっていただくことで、地域の方への周知に加え、ボランティアによる地域での「ほっとねっと食堂」の広がりも視野に入れた活動を展開していきます。